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第555回 子どものすきっ歯

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歯並びを気になさっている方は多いと思いますが、 自身のお子さんの歯並びも成長とともに変化がいちじるしく気になる方も多いようです。
からだの成長にともない、乳歯が生えてきてあごも成長します。すると、乳歯の歯間に隙間が出来てきます。この隙間にはお子さんのその後の歯並びや歯の健康にかかわる重要な意味があり、乳歯列が育つ過程に特有なもので発育空隙と呼ばれます。

これは永久歯が生えてくるための大切な隙間で、一般的に乳歯が生えてくる初期には全体に大きく、1歳半頃に上あごの乳犬歯が生えると、乳側切歯とのあいだに次に生える乳臼歯に備えた隙間が出来ます。乳歯が奥歯まで生えそろって安定する3歳頃には、隙間は一時小さくなり、その後4歳頃からあごの成長とともに再び広がって、永久歯が生え変わる準備が進みます。とくに、上あごは、永久歯の前歯が生える1年ほど前から急激に成長し、横幅が広がります。スペースが確保され、永久歯列が並んでいきます。
逆にびっしりと隙間なく生えている場合は永久歯が生えるスペースがなく、歯が重なって生えてくる叢生の原因となります。
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もし乳歯の段階で歯が重なっていると、その下から生えてくる永久歯は乳歯より大きいわけなので、永久歯の歯並びも重なってくることが予想されます。(成長に伴い歯の並ぶ顎の部分も広がるのでキレイに並ぶ場合もありますが)
昔ほど咬まなくてもよくなった現代の食生活が、身体にこうした変化をもたらしています。
柔らかくて食べやすいものばかりではなく、硬い食材や、具材を大きく切って調理する等、よく噛んで食べれる献立で咬む回数が増える献立を積極的に取り入れて下さい!
また、この隙間は噛み合わせを調整する重要な役割も持っています。とくに、永久歯の生え変わりの時期の前後には、上下のあごがうまく噛み合うように、調整の役割も果たすのです。
上あごの成長は5~6歳頃になると加速度的に進み、乳犬歯だけでなく、前歯のあたりでも同様に隙間が見られます。下あごも上あごと同様、乳歯列から永久歯列へと大きく成長し生え変わっていきます。※男の子は女の子よりも終始あごの幅が大きく成長します。
成長も歯並びも個人差はございますので、もし気になることがありましたらお気軽に検診に来てご質問下さい!