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第551回 初期虫歯

食べ物に含まれる糖質が、歯に付着したプラーク(歯垢)の表面に接すると、プラーク内のある種の細菌(ミュータンス)が強い酸(ギ酸)を作ります。その酸が歯の表面のエナメル質の内側からカルシウムやリン酸などを溶かし出します。これを脱灰といい虫歯が進行します。
下記の写真は、脱灰した歯の写真です。歯面の白く変色した矢印部分が脱灰した部分です。
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しかし脱灰された歯面は必ず虫歯になるとはかぎりません!!歯を清潔に保つと徐々に唾液中のリンやカルシウムが沈着して元通りの歯面に回復してくれます。
この段階で正しい歯ブラシの方法を身に付けることができれば、歯を削る治療は必要ありません。

 また溝の黒い虫歯も、レントゲンなどで確認をして中で虫歯が広がり深くなっていなければ削らずに経過をみます。口の中の環境が改善されていれば虫歯は進行せずに、黒くても治療で削らずそのままの状態を維持できます。
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虫歯になりやすいところを毎日の歯磨きで特に気をつけながら良い口の中の環境を維持してくださいね!

■虫歯になりやすいところ■
○歯と歯の間、奥歯のかみ合わせなどのプラークの残りやすいところ、歯の根の部分、つめたものの周りなど、歯磨きしにくいところはプラークが残りやすく、むし歯になりやすいのです。

○歯の治療をしたあとの詰め物や、患部にかぶせた冠の周りにプラークが付着し、それが原因で虫歯が発生することもあります。気が付いた時には意外に進行していることもあるので、一度治療したからといって虫歯にならないわけではないので、その後の毎日の歯磨きでの予防や、定期的にメンテナンスに行って確認をしながら気を付けて下さい。

○歯周病の進行や、誤った歯磨きなどによって露出した歯の根の部分も注意しましょう!歯の根の部分はプラークが残りやすく、虫歯ができやすいです。歯質も軟らかいので丁寧に歯磨いてくださいね。
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