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第528回 挺出(ていしゅつ)

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挺出(ていしゅつ)とは、歯が歯槽骨から出てくることです。
見た目上、「歯が伸びる」ことになります。
欠損により噛み合わせの相手の歯がない状態が続くと、上の歯は下へ、下の歯は上へと伸びてきてしまいます。かぶせ物やブリッジが外れた状態を放置していても、歯は口の中で常に動いているので隙間に向かって移動していきます。
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歯が伸びるといっても、歯の長さが変わるわけではありません。歯肉の中からどんどん出てきてしまうので、長期間放置してしまうと歯がグラグラになってしまったり、抜け落ちてしまうこともあります。

また歯があっても噛み合わせが強い部分にみられる咬耗により歯が削れてしまった場合などにも、その分挺出が起こってしまいます。

痛みがない、日常生活に支障がない、忙しくて中々歯医者に行けないなどで歯の挺出が進行するまで放っておくと、歯のないままだった所にいざ歯を入れようと思ったときに、その隙間に伸び出てきた歯が割り込んでいて、そのままでは歯が入れられない状態になります。その場合は、例え虫歯になっていない歯でも、伸び出てしまった反対の歯を削らなければならなくなります。特に挺出が著しい場合は、神経を抜かなければならない場合もあります。

咬耗により歯が削れてしまっているかどうかは中々自分で気付くというのは難しいので、特に噛む力が強い方や、歯軋り食いしばりがある方などは定期的に検診にきて状態をみてもらうことをお勧めします。