ページトップへ戻る

第507回 割れた根をそのままにしておくと

歯の根っこのひびの治療は基本的には抜歯になります。しかしひびが浅い場合、ひびの範囲が根っこの方向に進みすぎていない場合は治療により歯を保存出来る場合もあります。

歯の根のひび割れをそのままにしておくと・・・
ひびは細菌の通り道になり、ひびに沿って感染(歯周病菌・虫歯菌)を起こします。レントゲンでみないとわからないのと、初期の段階では自覚症状が無いのでなかなか気づけませんが、どんどんそこから放っておけばおくほど周りの歯を支えている歯槽骨も歯周病菌により溶け続けます。

つまり健全な隣接する歯も気づかない間に骨が溶けだしグラグラしてくる・・・ということにもなりかねません。
20150722151706-1-1
20150722151706-2
歯を失うと、部分入れ歯やブリッジなどで治療したとしても、骨吸収によって徐々に歯槽骨は痩せていきます。10年間で1cmも歯槽骨が減ることもあるのですから、歯を失うことによる歯槽骨への影響は、大変大きいことがわかると思います。
もし抜歯後、のちにインプラント治療をご希望される場合、骨の喪失はなるべく避けたいものですし、前歯などで骨が溶けた場合は歯肉が陥没したようになってしまい、暗い影になり審美的に悪影響となります。食べ物などでカルシウムを多く摂取しても、一度失われた歯槽骨を取り戻すのは困難です。もちろん、カルシウムの摂取は大切ですが、再生させるのは難しいです。

治療に通っていても自覚症状がなくなり治療途中で期間があいてしまっていたり、治療に行かず放ってしまっている場合など、皮膚の傷のように自然治癒することはないので、目に見えないところでどんどん進行する感染を少しでも早く食い止め健全歯を守る為にも早めに治療をすることをおすすめします。