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第2回 矯正治療は、いつ始めるの?・・・①

 「歯並びの治療は、いつ頃から始めた方が良いのでしょうか?」 という質問が頻繁にあります。

 育児書には、「5~6歳位から」と書いているものが多いようですが、 とても残念に思っています。前歯が永久歯に萌えかわる頃に子供さんの歯並びについての質問が一番多いのですが、この時期に 「様子を見ましょう」と歯科医に言われ放置してしまうと後の矯正治療が複雑になったり抜歯が必要なケースが増えてしまいます。


 一昔前までは、小児歯科専門医は、主に永久歯に萌えかわるまでを、矯正専門医は、 永久歯に萌えかわってから、というように分業化されていました。そのため幼児期の矯正は、 咬合誘導と言って、上下の顎の大きさによほどの不調和がない限り治療せず放置され、また、矯正専門医は、乳歯の時期は、 小児歯科の分野に踏み込むのは、タブーと言った暗黙の了解から永久歯になってから治療を始めるケースが多かったため、 重症の歯列不正になってしまうこともしばしばでした。

  この事は、患者さんにとっては大変不幸で本来できるだけ早い時期に歯列不正の原因を除去すべきです


 現在では、顎の成長や、歯の位置異常が発見された時期から 継続的に管理して、永久歯列が完成した時には、正常な歯列になるようコントロールし、その後も、上下の顎の成長が完了するまで、 形態的、機能的に問題が起きないよう管理していくというのが主流になってきています


 ですから、「歯並びの治療は、いつ頃から始めた方が、良いのでしょうか?」と言う質問にお答えするとすれば、 「早ければ、早いほど良いです」といえます。但し、実際の治療になると、本人への動機付け、協力が必要ですので、3歳くらいからになるのが実情だと思います。


下記の2例は、日頃診療をしていてよく目にする典型的な症例で、お母さんから指摘されることも たびたびです。すぐに矯正治療にとりかかることが、将来重症の歯列不正になるのを防止することができます。 治療は、1~2ヶ月もあれば終了します。様子を見ていては だめです。

次回は、どうして早い時期からの治療が良いかについてお話したいと思います。
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