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第1回 革命的歯列矯正装置について

 矯正装置といえば、金属性ブラケット(歯につけるボタンみたいな もの)やワイヤーを思い浮かべる人が大半だと思います。

 今でこそ、透明なプラスチックセラミックのブラケットが主流になり、あまり目立たなくなったというものの、異物感や口の中が 不潔になりやすいなどの欠点があり、治療期間が長い矯正治療の場合、患者さんの苦悩は計り知れません。
 そこで、最近、アメリカやカナダで注目をあびているのが、「脱着可能 な透明矯正装置」(下図)で移動予測模型を用いて段階的に歯を移動するシステムです。従来型の 歯に固定するタイプの矯正装置ではなく、自分で取り外しができるのが最大の特徴で、装着していてもほとんどわかりません。 脱着可能なため、食事や、歯磨きはいつもどうりできます。

  患者さんの印象から作成した模型から、三次元情報をもとに、コンピューターによる歯の移動予測イメージ を作成。透明矯正装置を約20個、ステップ毎に患者さんに渡し、6~8週間のペースで観察を続けます。歯は少しずつ理想的な 位置へ移動していきます。(症例1、症例2)
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 「脱着可能な透明な矯正装置」は、万能な装置なのでしょうか?

 この装置は、今のところ日本にははいってきておらず、明確な回答とはいきませんが、私が思うには、
 ごく軽度な歯列不正にしか使用できないのではないか、と思います。 

 脱着可能というのは非常に患者さんにとっては魅力的ですが、ほぼ24時間口腔内に上下の装置を入れておかなければならないので、 一長一短といったところではないでしょうか。
いずれにしても、
症例を選んで行えば有効な装置とはいえると思います。近い将来日本でも普及しそうです。