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第198回 矯正セミナー終了&特別授業

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当クリニック主催で、歯科医対象に1年間(10日間)に渡って行われた2012年度の「GPによる本格矯正マスターコース」が先日の日曜日をもって終了しました。受講頂いた先生方、本当にお疲れ様でした。また、遠方から参加頂いた先生方、ご苦労さまでした。コースで学んだことを臨床に活かして患者さんへ還元して頂きたいと思います。

矯正学と言う分野は、GP(General practisioner:一般臨床医)にとって”鬼門”ともいうべき特別な領域で、できれば避けたい!いや実際避けて臨床をされている先生が多いのではないでしょうか?矯正治療を考慮せず、患者本位の治療を行っていると言えるのでしょうか?

臨床の場では、特別な治療としてではなく、日常的に遭遇する”咬合の問題”の解決に、矯正治療が必要であることは言うまでもありません!

言いかえれば、特別なケースを除いて、GPが行った方が患者さん受益に繋がると確実に言えます。なぜなら複雑な病態に陥ってる咬合不全の治療・改善には、単独の分野で解決できることのほうが稀だからです。

矯正治療にアレルギーのある歯科医が多いのは、実は学生教育に問題があると考えます。矯正学は難しい分野で、専門の知識がないと手をつけてはいけない、という呪縛に洗脳され卒業します。私もそうでした。
しかし、臨床の場では、あまりにも多くの歯の位置の不正に年齢を問わず遭遇します。高品質な歯科医療を行うためには、矯正分野の知識・スキルは必要不可欠です。
代替え治療である修復治療に可能な限り頼らないMI(Minimal intervasion:低浸襲)の観点からも、臨床家にとって大切なオプションとも言えます。

今後とも、私の自論である「保存・補綴・外科・矯正」の臨床の4本柱をバランスよく行える”総合歯科医”を自身が目指すとともに、機会あるごとに同業の歯科医に伝えていきたいと思います。
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先週木曜日は、毎年恒例となっている校医をしている中学校で、4クラス個別に午前中を利用して特別授業をしてきました。
「咬むことを考えてみましょう」というタイトルの下、口元がその人の印象を大きく変えることや、自然に良い笑顔をつくるための口腔周囲の筋肉のトレーニング法について、風船やガムを使用して体験してもらいました。
また、普段気にすることのほとんどない舌の機能やその重要性について、顎の発達にも大きく影響することを臨床例を交えてお話しました。

データからも、小児期の1人あたりの虫歯数は激減し、最近では口腔への意識の高い親御さんも多く、正直虫歯のコントロールはされてきたように思います。それに引き換え、歯列不正の子供さんは、非常に多いです。

”健全な顎・顔面の成長発育を行うために必要な生活習慣、悪習癖の防止”の手法の啓蒙、そして異常が発見されたら早期に適材適所で治療介入し、「咬合育成」を行える歯科医の養成が求められていると感じます。

歯列不正は、原則経時的に悪化します。”永久歯になるまで様子を観ましょう!”というフレーズを、十分な知識のない歯科医が頻用する現状が、悲しいことにあります。顎顔面の成長発育のスパートを逃すと、治療法が限定され、抜歯や外科矯正も視野に入れた治療プランになることを知るべきです。早期発見、早期治療の大原則を知るべきです。

”予防的な矯正”という概念が、歯科業界に文化として根付いてほしいものです。