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第178回 スタッフとともに東京へ・・・

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この土日(10/22,23)は、当クリニックの常勤歯科衛生士2人とともに、東京で行われた”MFT研究会の第10回記念大会”に参加した。千駄ヶ谷駅すぐそばにある「津田ホール」にて参加者は400名以上にのぼり、同会の会員数は500名を超えておると言われ大盛況の中開催された。大会長のO先生を始め幹事の方々には大変お世話になりました。今後とも宜しくお願い致します。

MFTとは”Oral Myofunctional Therapy” の略で、日本語では「筋機能療法」の略称である。知人のドクターから参加してみては?という誘いがあり、”是非DH(Dental Hyginist)を連れていった方がいいよ!”とのことで、今回は3人で参加することにした。

8人の演者からは有益な情報を盛りだくさん得られ、実に充実した一日であった。10~20年の基礎・臨床データに裏打ちされたエビデンス性を重視した洗練されたプレゼンテーションが続いた。

MFTというと、悪習癖の是正、舌や口唇、口腔周囲筋の機能訓練、口呼吸の改善などと考えている歯科医が多いのが現状であろう。

しかし、実は非常に守備範囲は広く、成長発育に構音障害を持った幼年期から歯周病や虫歯感染による咀嚼障害を伴った成人期、そして摂食・嚥下障害を持った高齢者までライフステージに応じた幅広い層に積極的に取り入れていくべき療法で、数多くのトレーニング法とその成果が紹介された。

私たち歯科医は、日々口腔内に問題を発症したケースについて治療を行うのだが、どうしても形態の改善にばかり目を奪われがちで、機能の問題についてデータ収集し熟考しているとは言い難い。機能を伴わない形態は、近い将来問題が再燃すると言われている。

言い換えれば、”異常な機能が異常な形態を作る”、とも言える。形態と機能は表裏一体なわけである。新しい形態に順応する機能を携えるトレーニングをする必要がある。

機能を改善させれば形態が変わる、ことは顎顔面の成長期であればある程度可能であるが、骨格系の変化のない成人では不可能である。

ただ、咬合再構成をする場合などは、機能的な評価を術前術後は当然として経時的に追っていき検証する必要があると感じた。

さまざまな方と出会い、いろいろ機会を得るたびに、歯科医が”歯・歯列の形態だけを診る時代は終わった”と感じる。包括的歯科医療の中にMFTを組み込むこと、指導するシステムを確立していくことが求められている。

口腔内外組織、そして顔面・頭頸部の形態・機能についての見識を得ることにより、多角的視野で咀嚼・嚥下・発音・呼吸といった一連の口腔機能の中での問題点を探り、改善の糸口を総合的に思考できる目が養われるのではなかろうか?
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気がつけば、2011年度も2カ月足らずとなった。不定愁訴や医原性のトラブルを抱えて来院される、いわゆる難症例に陥った状態の方が後を絶たない。「かけこみ寺」的な様相になっている。3時間以上かけて来院される方も多い。私の知識・経験を踏まえて現状を説明した上で、当クリニックで行える治療プランの提案をさせて頂く。治療によって改善できること、不確実なこと、治せないことを分類してわかりやすく伝えるように心掛けている。

診療後に若い歯科医から症例相談を受ける機会が多いのだが、そんな折気をつけていることがある。設計図(治療計画)は3パターン以上考えるように、と。そして自身が行った手技が失敗した場合のリカバリー方法は?と。

岡山の歯科医療の底上げには、”各地域で臨床に対して真摯に取り組んでくれる良質な医療が提供できる核となる歯科医が一人でも増えること”と思っている。その一環として2012年度は、H先生とコラボして診査・診断・治療計画に重きを置いた歯科医向けの臨床コース(プログラム)を行う予定です。詳細が決定しましたらアナウンスします。