ページトップへ戻る

第172回 ODC例会&矯正セミナー

2186
3152
4-126
1295
10119
1348
7月9日(土)は、毎月恒例のODC例会(歯科医による学術に重きを置いたスタディグループ)にて私を含め4人の会員によるケースプレゼンテーションを行った。タイトルは、下記の通りであった。

1)抗血栓療法患者に対する抜歯・・・T先生
2)外傷歯への対応・・・A先生
3)日常臨床における矯正の役割・・・I先生
4)生体に優しい治療とは ~アンテリアガイダンスの整備~・・・私


各演題とも非常に興味深い内容で、中身の濃い活発なディスカッションが行われた。ODCのスタンスとして、「包括的(総合的)にバランス良く歯科治療を行える知識とスキルを習得した歯科医を目指す!」という命題がある。各会員が日々の臨床で工夫していることを例会で情報交換し共有できることは、実に有意義なことである。

中でも抗血栓療法患者への抜歯については、T先生が先日の日本老年歯科学会での発表をモディファイされた内容で、超高齢化社会を向かえている日本に置いては、常に注視しておかなければならない必須の知識と感じた。
1293
11125
また、翌日の日曜日は、当クリニック主催の「GPによる本格矯正マスターコース」の第6回目を開催した。20名の歯科医とともに、前回に引き続きタイポドント実習を主体に丸一日、矯正治療のスキルアップ、習得に努めた。

臨床上治療頻度の高い上下顎叢生(乱杭歯)で上顎前突(出っ歯)の模擬ケースに対して、上顎2本、下顎2本を抜歯してどのように治療を行っていくか、各種ブラケットやワイヤーの特徴を理解した上で適切なパーツを選択して装着、矯正力をかけていくこととしました。

現在では主流となった屈曲が最小限で済むスライディングメカニクスが利用できるアプライアンスを使用することにより、ローフリクションのブラケットを使用して最新の全顎矯正を習得してもらうよう準備しました。

難解な理論的背景を極力排除し、シンプルなワイヤーシークエンスにてゴールへ導けるよう工夫したつもりです。とてもシンプルなシステムでエラーの少ない、また治療中のリカバリーも容易であることも今回の手法のメリットです。

受講生の方には今回の実習がどのように感じられたでしょうか?このコースの後半では、下顎前突(受け口)のタイポドント実習も組み込んでおり、非常に充実したカリキュラムとなっています。

歯牙移動のバイオメカニクスは、力のモーメントについて深く理解することにより整理でき、さまざまな臨床ケースに応用できる思考力が身につきます。

模型実習を通して、アプライアンスの特徴に精通すれば、一般歯科医でも日々の診療へ即活かせる術が身につきます。このコースが終了する頃には、受講生の矯正分野へのアレルギーは払拭されることと思います。

日常臨床において、矯正治療は特別なものではなく、ましてや矯正専門医の専売特許でもありません。根管治療や歯周治療と同じく基本治療の範疇に属すると考えます。

なぜなら歯牙の位置異常の是正は、審美目的だけでなく咬合(咬み合わせ)治療のためには必要不可欠で、治療後の予知性に大きく関与する項目だからです。

今回は、ランチタイムに近況報告を兼ねた懇親会も開き、わきあいあいとした雰囲気の中、楽しい一日が過ごせました。

夜遅くまでの実習で、後半には少し疲れた感が否めませんが、心地よい疲れの中、学ぶことの喜び、知らなかった世界を知れたことによる充実感も同時に感じて頂けたのではないでしょうか?
952
863
787
5114
「歯科のあらゆる分野の知識、技術をバランス良く習得することが、最も良質な歯科医療を提供できる歯科医になる唯一の道」であることに疑う余地はありません。

あと4回、私自身もしっかり準備して、1年コースのこのセミナーに参加して良かった!矯正治療が少しわかってきた!と言って頂けるよう全力投球します!