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第171回 歯科検診&矯正セミナー

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気が付けば6月も中旬である。第一週の休診日には4人の歯科衛生士とともにクリニック向かいの保育園へ出向き、毎年恒例の歯科検診とクイズ形式のスライドショーを行い歯の大切さやおやつの取り方についての指導を半日かけて行った。午後からは、提携医院での出張オペを2件行い、その後はスライド作成に明け暮れた。

先週の木曜日は、出張オペを一日で5件行い、その内、プラスティックサージェリーと呼ばれる歯周形成外科が3件、インプラント関連が2件であった。歯周形成外科のさまざまな手技は、特に審美ゾーンでは必須のテクニックで、最近提携歯科医院から別の歯科医院を紹介して頂くケースが増えている。

この分野は、日進月歩で進化しており、繊細かつ丁寧な手技が求められることはもちろんのこと、インストュルメントへのこだわりも必要である。そして日々のトレーニングが最も大切であることは言うまでもないが、ある程度センスが必要なのかもしれない、と最近少し壁にぶつかっている。さすがに少し疲労感を感じつつ、帰宅後はデスクワークに没頭した。

11日の土曜日は、夕方まで診療を行った後、大阪で行われた今夏行われる矯正分野の大きな学術大会の準備委員会に出席した。矯正専門医ではないのは私だけといいう中、学術の理事として、何かしらお役にたてればと思っている。その後は、最終の新幹線で岡山へと帰ってきた。

翌日の日曜日は、当クリニック主催で行っている矯正の10日間コースの第5回目となる「GPによる本格矯正マスターコース」を岡山市内のホテルで開催した。休日返上で準備してくれるスタッフには、感謝の言葉以外見つからないのだが、なかなかハードな一日となった。参加者の方々、お疲れさまでした。

ダンク槽(恒温槽)が原因で2度もブレーカーが落としてしまい、ホテル関係者の方々には大変ご迷惑をしました。

タイポドント模型を使って、歯牙移動を疑似体験する実習をメインに行った。20名の参加者とともに、ブラケット装着の後、ワイヤーベンディング(屈曲)、ワイヤーの装着により矯正力をかけていきます。

恒温糟を使って人工歯牙を固定しているワックスを軟化させ、歯牙を移動させていき、歯列不正を改善させていく、言わば実際の患者さんに行う矯正治療と似たことを、再現できる実習である。

タイポドント実習は、使用する矯正装置の特性やメカニクスを深く理解するのにとても有意義であることは間違いない。1人でも多くの歯科医に、アレルギーを持つことなく、日常臨床に全顎的な矯正治療を取り入れてほしいと思っている。

なぜなら、患者受益の観点からすると、GP(一般歯科医)が行った方が良い矯正治療が、日常臨床では山のように存在するからである。そして、品質の高い包括的治療を行うには、絶対習得しなければいけない分野であるからである。

向上心、向学心の高い受講者との一日は、私自身とても刺激的である。症例を通じて、ぺリオ(歯周病)やエンド(根管治療)、補綴・咬合との絡みの中でどのように矯正治療を組み込んでいくか、さまざまなケースへのアドバイスもさせて頂いた。

アンテリアガイダンス(歯牙による誘導・規正)をどのように整理した上で、補綴と矯正をコンビネーションして機能正常咬合へと導くのか?可能な限りシステマチックに行いたい、そして定量的に評価でき、後に検証できるようにしておくことも重要である。
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いずれにしても、共に学習し続ける意欲のある同志が傍らにいること、そして成長してくれることは誇りであるし、頼られることを粋に感じている。

今週の週末は、歯科医のスタディグループであるODC例会で3人の会員発表が予定されている。興味深い演題が組まれている。また、私も最近の臨床例を中心に、MI(MInimal intervention)に立脚した”咬合の話”をしようと思っている。

歯科臨床に没頭し毎日思い悩むこと、そして思考することは、実に楽しいことである。