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第157回 医師、歯科医師の患者さん

お盆休みが開け、早一週間が過ぎようとしている。今週はほぼ毎日インプラントのオペを行っている。中でも木曜日の出張先での4件のオペの内、2人の患者さんは歯科医であった。

”医者の不養生”と言ってしまえばそれまでだが、やはり歯牙の欠損部へは、義歯(入れ歯)よりはインプラントを選択するのは私たち歯科医とて口腔機能の改善・回復という観点からは当然の選択と言える。


2人とも60代の男性でマイナーなGBR(骨造成)は必要であったが、浸襲は比較的小さな処置であったため、術後の痛み・腫れなどが出ないよう工夫することに気をつけた。

術直後のCT像では、イメージ通り埋入されており、両者ともに審美的な補綴が可能と思われる。患者さんにも、十分満足して頂けホットしている。

インプラント治療で最も繊細さを要求されるのは、上顎前歯部の審美領域である。埋入方向や深度を誤ると、理想的な補綴(被せ)を作製することができない。水曜日のオペは非常にセンシティブな手技を要する方であった。

外科用ステントを使用しながら、ドリル径を上げるたびに、何度も方向を確認しながら進めていった。唇側へのGBR(骨造成)、角化粘膜を極力温存することも念頭において切開・剥離・縫合を行った。


その他、フラップレスでの抜歯即時埋入、下顎枝からの大幅な骨移植ケースなどバライエティーに富んだオペも行われた。

来週前半には、全顎的に行う比較的大きなオペが控えている。患者さんは、脳外科のドクターである。上顎洞内の異物の除去を含め両側サイナスリフト、数本のインプラント埋入後、即時加重を予定している。

年齢及び基礎疾患に若干の不安要素があるため、歯科麻酔医と十分に連携して万全の準備をして臨みたいと思っている。もちろん医師である患者さんには、さまざまなリスクについて事前に十分に説明し、同意を得ている。

医学的知識が豊富な医療関係者(医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士など)の治療には、言葉での信頼関係というよりも、確固たる知識や技術がベースにあることは当然として、経験からのエビデンスをフル活用する必要がある。

そして高い次元での結果を要求されている場合が大半で、身の引き締まる思いでオペに臨むことになる。
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自分自身が行えること、行えないこと、そして限界や不確定要素、起こりえる偶発症についても十分説明することとなる。

ただ、当クリニックでの治療を決断された限りは、その事を”粋(いき)”に感じ、臨床家としてベストを尽くすことに全力投球するのみである。

今日夕方からは名古屋に行きます。土日行われる矯正の学術大会に出席します。さまざまな演題が組み込まれており、最新情報も入手できそうです。久しぶりに会う同志の近況報告も楽しみにしています。