ページトップへ戻る

第 7回 天国に一番近い島だった”パラオ”・・・①

超久しぶり(約2年ぶり)に先月のお盆に、ダイビングをしてきました。
皆さんは、
パラオ(正確にはパラオ共和国)という場所をご存知でしょうか?
グアムのかなり西南、赤道に近いあたりにある大小さまざまな大きさの島からなるロックアイランドです。
 常夏の観光地といえば、
ハワイグアムを想像する方が多いと思いますが、実は、そんなに常夏とはいえない場所にあるんですよ!
 地球儀をもっている方は、緯度を見てみてください。
沖縄より少しだけ南にあるだけなんです。実際行かれて、寒い思いをした方も多いと思います。観光業界やリゾート開発業者の策略によって、日本国民に”常夏”というイメージが植えてけられていった、というのが、本当のところです。


 私は、基本的に人の多いところは苦手です。ですから、リゾート地、と呼ばれるところには、まず行きません。ショッピングやファッション(ブランド品・・・)には、全く興味がありませんから、
香港、台湾、シンガポール、ハワイ、グアム等には、たぶん一生行かないと思います。
 「ハワイの海は日本と違ってすっごくきれいだよ!」という人がいるとしたら、その人は、
本当にきれいな海をまだ見たことがないから言っているにすぎません。人が集まるところは、必ず自然が破壊されていきます。

現在”パラオ”の認知度は、50%を超えているのではないでしょうか?10年前ですと、数パーセント以下だったはずです。世間的に知られるようになると、観光客が押し寄せ、ゴミを捨てていきます。そして海が汚れます。
 私は、今回でパラオに行くのが7回目になるのですが、行くたびに、魚の数、種類ともに減ってきているのを実感します。とても残念です。パラオ共和国が観光業でどんどん潤ってきて、施設などのハード面が充実していき便利になっているのはわかるのですが、自然保護という立場から考えると、何らかの規制も必要ではないかと考えさせられます。そうでないと、近い将来
”プチハワイ、プチグアム”になってしまうのも時間の問題で、寂しい限りです。


 ちょっと愚痴みたいになってしまいましたが、私が言いたいのは、本当の自然を体験し、実感するためには、多少の不便さはつきものということです。人間の手が加えられていった代償ははかりしれません。
 私が今までにダイビング目的で3度行ったある場所は、行くだけで二日半かかります。ホテル、旅館、民宿、そんなものありません。しかし、手付かずの自然が残っています。それが最高の贅沢なんです。 

15年前、最初にパラオの海を訪れたときの感動は今でも忘れられません。私にとっては、「天国に一番近い島”パラオ”」でした。でも、今は、いろいろ考えさせられるところがあります。
 とはいっても今でも海の楽園であることには間違いありません。
今回は、水中写真だけでなく陸上の写真もちょこっと撮ってみました。

parao1
パラオの海です。エメラルドグリーンといった感じでしょうか?透き通った空とほぼ同じで一面真っ青です。快晴の時は、一点の曇りもない心洗われるような青さです。
parao2
パラオの日差し(紫外線量)は、日本の7倍といわれています。日なたにいると、じりじり皮膚が焼けるような感じがします。日焼けというよりやけどするといった感覚です。実際帽子をできるだけかぶっていた私ですが、鼻の頭がやけどのようにただれて、治るのに、3週間もかかりました。
parao3
ダイビング専用に作られたクルーズ船です。私の場合、ダイブクルーズといって、この船に寝泊りしながら、ダイビングのみに専念するスタイルをとっています。クルーズ中は陸上には一切上がりません。母船が次のダイビングポイントまで移動してくれますので、時間的なロスがなく、陸上を拠点だと、一日2回のダイビングが基本なのに対し、クルーズ船だと、一日4~5回もダイビングを楽しむことができます。
parao4
母船後方のデッキです。ダイビング専用に設計されており、ボンベやウエットスーツ、器材などが整理、整頓されやすい配置になっています。とにかく、ダイビング漬けしたい人には、たまらない構造になっています。

parao5
この写真は、テンダーボートといって、母船に常時4隻完備している小型ボートで移動中のところです。浅瀬など母船が近づけないところへの移動に使います。手には、水中カメラを持っています。これがかなり大きくて重たい機材なんです。
parao6
水中専用のカメラというのもありますが、通常は、陸上用のカメラを防水にするために、箱(ハウジングという)で囲って防水、耐圧仕様にします。写真の中央に見えているのが、陸上用の一眼レフのカメラ(ニコンF4)です。広角レンズを使用する場合は、前面のガラス(ポートという)をドーム状の大きなものにします。B4のノートパソコンくらいの巨大な大きさになってしまいます。

parao7
さらに、光の届きにくい水中では、巨大なストロボ(両端の円筒状の丸い塊)が2個必要です。タコ足のように、アームを伸ばして、できるだけ広い範囲に均等に光が当たるようにして撮影しなくてはまともな写真には、なりません。アームを伸ばすと、1.5mにもなります。
parao8
右側が、水中でのガイド役のジョーダンです。自称ボブ・サップで、120㎏はあるという巨体ですが、水中では、誰よりも敏捷に動きます。、何より視力5.0(本人曰く名前と引っかけてジョーダンですといってましたが)はありそうなくらい、遥か彼方の魚を見つけちゃいます。とっても陽気なパラオ人でした。
napoleon11
ガイド役ジョーダンが一匹の魚と戯れています。1m近くはありそうな巨大魚です。
napoleon1
前の写真の続きです。メガネモチノウオ(通称ナポレオン)です。口に手を入れて、抱きついています。うーん、あまりに慣れすぎていますねー。
napoleon4
さらにもう一枚、あごを”なでなで”してますねー。おでこの出たところからナポレという名前でダイバーは呼んでいます。とても人なつこいです。もちろん野生ですよ!
hito2
私を含めて6人、ガイドが前後につくので、計8人で潜っています。この写真は、私が一番後ろということになります。ただし、サブガイドが後ろに一人います。
bluehole3
パラオの、地形が美しいとされる有名なダイビングポイント「ブルーホール」で撮影しました。洞窟、洞穴になっていて、太陽の光が割れ目から漏れてきて、とても幻想的な光景を写し出します。人、人が出した泡、太陽光の3者の調和を表現してみたかったのですが、いかがでしょうか?
debasuzumedai1
エダサンゴに群がるデバスズメダイですが、南の海らしい水中風景といえます。最近は、ライセンスがなくても潜れる体験ダイビングが盛んですので、是非一度試してみてください。

gingameaji1
ギンガメアジの群れです。写真が暗く見づらくてすいません。ざっと200~300匹はいそうな大群でした。一匹は30cmくらいの魚ですが、群れを成すと圧巻といえます。
gingameaji4
再度ギンガメアジの群れを撮ってみました。言い訳になりますが、巨大なストロボを使用しても、水中では光が2、3mくらいしか届きません。群れの位置がちょっと遠かったんです。ストロボの光が届かないところは、水中ではどんな色の魚も背景の色と同じで青く見えてしまいます。良い写真とはいえません。水中で直接目で見たときは、ものすごくきれいだったのですが・・・。
kame1
カメ(アオウミガメ)さんです。ゆっくり泳いでいるようでも、とっても速いんですよ。あっという間に行ってしまいました。水中で最ものろまなのは人間です。どんなに必死で追いかけても、ゆっくり泳いでいるカメについて行けません。
kamasu0
カマスの群れです。比較的近寄って撮れました。水中写真の基本は近づくことなんです。何が何でも近づいて撮ったほうが良い写真になります。ストロボの光はあてにならないからです。もう一点、太陽光をバックにいれると絵になります。太陽を入れるということは、あおりながら撮るんです。つまり、魚の下に潜り込み、上を向いて撮るんです。実際はなかなか大変なんですよ。
same2
とってもわかりずらくて恐縮なんですが、写真の真ん中にサメがいるんです。周りの群れがカマスです。サメが、カマスの群れに突進していったところです。だから、中央付近だけはカマスがいませんよね。というのを表現したかったのですが、説明しないと何の写真だかわからないのでは、失敗作というのは自分でもわかっています・・・がっくりです。
今回は、群れや大型の魚を中心に、陸上の写真もちょこっと載せてみました。
ダイビングは、一生続けられる趣味です。ロマンチストが多いともいわれています。日々の雑踏から開放され、おとぎの国か竜宮城にでもいるような気持ちにしてくれます。手付かずの本当の自然美を体験できることは間違いありません。
次回は、
パラオ紀行第2弾ということで、小物系の魚たちを中心にいつもより解説を多めに近日掲載したいと思います。ご感想をお待ちしています。