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第92回 検診と講演

毎年のことではあるが、6月4日(虫歯予防デー)の前後1ヶ月は、教育機関を中心に検診や一般の方を対象の講演に行く機会が増える。

今年も、校医になっている中学校の検診を皮切りに、先々週、先週は、保育園、幼稚園への検診や講演へスタッフ共々立て続けに出かけることとなった。スタッフによる子供たちへの○×ゲームや歯の話、親御さんへの私の講演も何回か行われた、。精力的に準備し、本番も無難にこなしたスタッフには感謝、感謝である。

集団検診で、100人単位の子供たちを診ていると、本当に多くの気づきがある。また、時代の変遷というと大げさかもしれないが、虫歯の数はめっきり減ったというのが実感である。ほとんどの家庭で、口への健康意識は確実に根付いてきたと感じる。

その反面、歯並びが悪く、歯肉炎に罹患している子供が非常に多いのが特徴的だった。予防的な矯正を、できるだけ早い時期から行うことの重要性を、全ての歯科医が認識し、行える体制作りが急務であると感じた。まだまだ私たち歯科医自身の認識不足から、放置=悪化の経過をたどっていることも悲しい現実である。

また、ごく一部の子供ではあるが、虫歯が1本ではなく多数あるのがとても気になった。

講演内容を何にするかは毎年悩むところである。
”子供の虫歯の原因の全てが親御さん、家庭にある”のは、確固たる事実である。

そこで、今年の講演は例年とは少しアプロー法を変えて、”心が動けば体も動く”と題して、精神論的な話もおりまぜて、”子供の口の健康には、親御さんが見本を示すこと、家族全員が協力することが一番大切です”と訴え、コーチングの考え方をヒントに、”子供さん自らが行動を起こすための手法”についても話させて頂いた。
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一般の方にプレゼンする場合に気をつけている点として、

1)テンポよく話を展開していく(スライドの枚数を多めにする)
2)スライドは写真中心、イラスト、文章をほとんど入れない
3)身近な最近のTVの話題を折りまぜる
4)キャッチボールの時間帯を盛り込む
5)症例を数多く紹介する


その他にも、専門用語は使わないこと、退屈そうに聞いていないか目配りしながら、興味がなさそうなら話題をすぐ切り替えるなどして、少しでも身になる内容、気づきを持ち帰って頂きたいという思いがある。

幸い、毎年少しづつではあるが参加者が増加していること、講演後に、多くの保護者の方が駆け寄ってきてさまざまな質問が出ることは、本当にうれしいかぎりである。

今後も、”子供時代に口への健康意識を高めておくことが、自身の大きな財産になること”を強く訴え続けていきたいです。
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