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第86回 矯正セミナー&依頼講演

クリニック主催の歯科医対象の矯正セミナーがこの日曜日(6/7)から始まりました。多くの応募があり、お断りした方へは大変申し訳なく感じています。秋には第二回を行う予定にしていますので、もうしばらくお待ち頂ければと思います。

GP(General practisioner:一般開業医)にとって、矯正治療のスキルは必要不可欠な時代です。

力学、顎・顔面の成長発育といった診断に必要な基礎知識は当然として、さまざまな装置、テクニックの特徴を理解した上で、臨床でどのように使い分けるか?が問われます。

私の矯正治療の臨床経験から得た情報を余すことなモーラーしたセミナーにしたいと考えています。実は、矯正治療への取り組みには、補綴・外科・歯周病学などの幅広い分野の知識が必要であることが近年理解されてきました。

経験や勘ではない生物学的臨床基準やサイエンスを重視したコンテンツとしています。受講生の方々は、意識の非常に高い方ばりで、遠く愛知県からお越しの方もいます。とにかく全力投球でご指導できればと思っています。

「高度かかりつけ総合歯科医」を目指すGPとして、臨床へどのように矯正治療を取り入れていくべきか?について、多くの臨床ケースを提示した私の論文が、近日学術誌に掲載されます。

ご興味のある方は、ご一読頂ければと思います。
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さて、今度の日曜日(6/14)は、大学卒業後私が所属していた医局(岡山大学歯学部第二補綴科)の同門会が開催されます。その中での学術講演のメイン講師をすることになっています。今年初頭同門会会長から依頼がありました。教授を始めとする医局員、OBの諸先輩の前で、2時間余りの短い時間ですが、精一杯臨床家としての持論を展開したいと考えています。参加者の方に、何かしら”気づき”があれば幸いです。

下記が前抄録になります。私が日々の診療で念頭において取り組んでいることを中心にお話する予定です。


                               記

「患者本位」と「予知性」の両立した包括的治療を目指して!
   
  ~“インプラント”や“審美”はそんなに甘くない~

昨今、治療や予防に対する患者ニーズは実に多様化している。そんな中、かかりつけ医である一般臨床医としては、今あるマテリアル、医療技術、治療オプションを自分の臨床でどう咀嚼していくか?が問われている。

「患者本位」とは、患者の言うことを何でも聞く「迎合」を意味するのではない。患者と術者がともに治療のゴールを決定し、その結果に対して双方が責任をもつことである。そして、術者は治療前に現状を十分説明し、あらゆる治療オプションを提示する義務があり、患者はそれを知る権利がある。

今回、欠損補綴の第一選択肢に定着したといえるインプラント治療を中心に、失敗ケース、リカバリーケース、長期経過症例等を交えながら、「リスクマネージメント」とともに「予知性」のある治療への取り組みについての私見を述べさせて頂きたいと思います。

また、開業医である性格上、全ての分野をテリトリーとしている「総合治療医」だからこそ良質な治療提供が可能であることも、症例を通じてお話させて頂きます。

現在のトレンドと言われている「インプラント」や「審美」は、いかに「保存・補綴・外科・矯正」のベーシックスキルを十分習得してから臨むべき分野であるか、“成功へ導くためのキーポイント”についても考察させて頂きます。