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第6回 ボールが歯に当たって抜けてしまったM君・・・

今回で第6回目です。診療室であった出来事を載せてみました。

 当医院の向かいには保育園があります。時々急患で「歯が痛い」とか、「歯が折れた」など泣きながら駆け込んで来る子供がいます。先日も、 「先生、M君の歯が抜けてしまったんですー。どうしましょうー。」と言いながら、半泣きの子供の手を引っ張って保育園の先生がやって来ました。
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①ボールが顔にあたってみごとに、前歯2本が脱落していました。 「牛乳につけておくと良い」と聞いたことが あるのでその通りしておいたとのことです。30分以内ならくっついて、神経を生き返らせることができます。

②脱落した歯を元の骨の穴(抜歯窩)に戻す(再植)ことをしたところです。

③戻しただけでは、歯がぐらぐらなので、両隣の歯と接着剤でくっつけました。 ワイヤーは、補強のために使用しています。

④術後2週間です。M君の歯は、すっかりもと通りになりました。ぐらぐら動く感じもなく見た目だけでなく歯としての機能も回復しました。

 抜けた歯を助ける最も良い方法は、自分で歯を元の位置へ戻してみることです。 もちろん地面に落ちた歯は、水道水で30秒くらい洗って から戻します。もし、抜けた歯を元の位置へ戻せない場合は、 口の中に入れて保存するか、 牛乳の中で保存します。そして、 できるだけ早く歯医者さんへ行きましょう(30分以内) 。口の中に保存する場合は、歯を唇と歯ぐきの間に入れておく と、飲み込む心配がありません。

 とにかく、もし歯が抜けてしまったら、捨ててしまわずに 口の中か牛乳に保存して歯医者さんにすぐ行きましょう。小さいお子さんで、時間的に 早いほど再植できる可能性が高くなります。