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第5回 医療費探検隊      治療費はどうなっているの?(混合診療編) 後編

今回で第5回目になります。

  朝日新聞の「医療費探検隊という暮らしのページ」に対するコメントのつづきをお話したいと思います。今回は、 保険外診療(自由診療)を受ける際に知っておきたいこと や、保険外診療の費用の目安についても触れてみたいと思います。まずは下の新聞記事をご覧下さい。
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記事の最後に、 「歯科医が、治療費の内訳をもっとオープンにする努力をすべきだ」 と締めくくっているということを裏返せば、治療費をオープンにしていない歯医者が現実には非常に多い ということで、とても残念なことです。医療に関連した情報公開が進んでいない一例ともいえますが、治療費を支払う患者さんに 全てをオープンにする姿勢がかけているモラルの問題だと思います。

 セラミックの歯を例にして話を進めますと、全国的には、
 1本あたり6万~12万の治療費で行われているのが実情だと思います。 ではどうしてそんなに違うのかですが、一言でいえば、利益をいくらに設定しているかにつきると思います。

 1本のセラミックの歯の製作にかかるコスト(材料費、技工料、人件費等)は、 物価などによる地域差があるにしても
4万円までのはずです。 上記の記事にでてくる1本12万の治療費の医院であれば、約8万の純利益 ということになります。

 純利益とは何ぞや?
 歯医者サイドにたてば、技術料、保証量、 信頼度などの付加価値といえますが、患者サイドにたてば医院の儲けでしょうと考えるのが自然です。 純利益は、医院全体の設備投資や借入金の返済にまわされるとしても、あくまで個人的な見解ですが、 セラミックの歯1本10万以上は高すぎると思います。

 話はかわりますが、最近ホワイトニングが大流行です。幕張(千葉)にホワイトニング専門の歯科医院があり、 ビルのワンフロアーを借り切ってホワイトニングだけを行っているエステ(歯科医院?)に先月見学に行きました。そこでは、 1本2万円でホワイトニングをしていました。全国的には、1本1万くらいが目安なのですが、そこでは全員歯科医は女医でエステサロンのような所でした。受付は、ホテルのロビーのようにきれいでした。 付加価値をいろいろつけることにより治療費が多少高くても患者さんが足を向けるということでしょうか?

 最初にお話しましたように、治療費の内訳を明示してもらい、
セラミックの歯であれば、6万~8万が妥当な線だと思います。それ以上の場合、十分に話を聞いて納得してから治療にはいるのが賢明だと思います。もし、自費で治療した歯が通常の使用の仕方で5年以内に異常がおきるようでしたら歯医者の責任の可能性大です。

 以下に主な自費治療の費用の目安を記します。
この数字を大きく超える場合は、十分納得してから治療にはいることが肝要だと思います。

セラミックの歯(1本)・・・60000~80000
セラミックのつめもの(1本)・・・15000~25000
金冠(1本)・・・25000~35000
金の詰め物(1本)・・・20000~30000
ホワイトニング(1本)・・・5000~10000
インプラント(1本)・・・150000~250000
矯正(上下全体に装置をつけた場合)・・・400000~700000