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山陽新聞(2003/2/26)に下記の記事が掲載されました。

  
”歯を白くする歯磨き粉”について取り上げているのですが、商品によって、長所、短所がありますし、使い方を誤れば逆効果になりかねないものもあります。

そのあたりについて、触れてみたいと思います。まずは下記の記事をご覧下さい。
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 ”歯磨き粉とは何ぞや” といわれたら、皆さんは、何と答えますか?

 たぶん、「歯磨き粉を使えば、汚れがきれいに落ちる」とか、「虫歯や歯周病の予防になるから」と答えるのではないでしょうか。

 では、歯磨き粉を付けないとよごれは落ちないのでしょうか?虫歯になるのでしょうか?

 答えは、”ノー”です。歯磨き粉を使って歯磨きをしているのは、文明国の人だけです。歯磨き粉に頼りすぎると、 逆に磨き残しができてしまいます。どうして磨き残しができてしまうか、についても含め、歯磨き粉との上手な付き合い方、 選び方などについて触れて見たいと思います。

 歯磨き粉をつけずに磨いたことはありますか?歯磨き粉をつけなくても、 丁寧に時間をかけてすみずみまで磨くと、驚くほど”つるつる感” を実感できます。舌で歯を触っていった時に、”キュッキュッ” と音がする感じで、ぬるぬる感の全くない感触が得られます。

 当医院でのブラッシング 指導の時には、この”つるつる感”を実感してもらうことを出発点としています。舌をあてた時に、すべての歯に同様のつるつる感を感じるためには、ブラッシングの上手な人でも3分以上はかかります。ところが歯磨き粉をつけると、 ものの30秒ほどで口の中に爽快感が得られてしまいます。

 その原因は、歯磨き粉の主成分に湿潤剤のほかに
発泡剤が多量に含まれているからです。

 舌についた歯磨き粉が泡だってハッカやミントのような味にしているため、うがいをしないと我慢できない状況になります。 爽快感は得られるものの、肝心の歯の表面の汚れは十分には落ちていません。歯磨き粉メーカーは、薬用成分ばかりを強調して 宣伝をしますが、実際には微量しか含まれていません。一定量以上薬理作用のある成分を入れると”薬物”としての取り扱い になり、許認可の問題等が発生するという裏事情があります。

 ネバネバしたプラークは、歯ブラシの毛先を確実にすみずみまで当てる機械的な方法でしか取れません。 歯磨き粉をもしつけるのなら、うがいがすぐにしたくならないごく少量にしておくことが肝要かと思います。 

 では、本題の記事にいついて触れて見たいのですが、「美白歯磨き」用として売り出されている 上記の記事の3種の歯磨き粉を1ヶ月ずつ計3ヶ月私と家族3人で使用してみました。

 結果はといいますと、4人とも
「オーラツー」が一番評判が 良かったです。泡立ちが少なく、味に癖がなく長時間歯磨きに集中できるからです。上述しましたように、プラーク除去に 歯磨き粉の必然性はないのですが”美白効果”という点では3ヶ月という期間のせいか、私を含め家族内では、目に見えた 効果はどの商品にもありませんでした。

 歯磨き粉がいろんな成分からできているのは、パッケージをみて頂ければわかるのですが、必ず入っている成分に
発泡剤、香味剤、湿潤剤、粘結剤、保存料などがあります。 通常研磨剤は入っているものと入っていないものとがあります。この研磨剤が”くせもの”です。

 歯と歯ブラシの間に砂状の粒子を介在させることによって、きれいにしようという発想です。
研磨剤のたくさん入った歯磨き粉を長期間使用していると歯が凸凹になります。 上記3種の「美白歯磨き粉」には、研磨剤ではなく、なぜか清掃剤 と書いています。同じ成分です。清掃助剤が入っているものもあります。歯磨き粉に頼りすぎると歯がでこぼこになって、よけいに汚れがつきやすくなる気がしてなりません。事実、「美白歯磨き粉」は、舌で触った時に、 他の歯磨き粉よりかなりざらざらする感じがするのは私だけなのでしょうか?

 今回は、歯磨き粉について触れてみました。あくまで私見ですが、上述しましたように 歯磨き粉に頼りすぎると思わぬ落とし穴がありますので、ほどほどに少量だけ使用するのが、懸命かと思います。