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第26回 バイオプログレッシブ・テクニック

昨日は午後から地元岡山で行われた矯正の講演を聞きに行きました。
講師は、岡山だけでなく全国的にも著明なJ先生でした。貴重なお話有難うございました。

「混合歯列期に行うべきこと・・・」と題して、小児期に行うべき矯正治療の概要の話でした。
3時間ほどの短い時間のせいか、広く薄い内容で、正直私としては、物足りない、という印象でした。
大半は、バイオプログレッシブ法の症例でした。私も5年ほど前まで行っていたテクニックですが、最近は、あまり使用しません。理由はいくつかあります。

一番の理由は、他のテクニックのほうが優れている点が多いからです。
もっとシンプルで、ローフォース、ローフリクションで行えるテクニックが他にもあるからです。
欠点が多いという意味ではありません。長所も当然たくさんあります。
混合歯列期(乳歯と永久歯が混在した歯列)の歯性の軽度Ⅰ級、Ⅱ級、Ⅲ級症例には特に有効で、被蓋の改善(噛みあわせがが上下逆だったり、出っ歯の治療)も簡単に行えることから、今でも多用しています。

U-arch、QH歯並びの話<第39回 抜歯?非抜歯?大臼歯(奥歯)の後方移動は難しい!②>の症例1のBDAは、バイオプログレッシブ・テクニックの代表的な装置です。

良い悪いは別にして、現在の主流のテクニックはエッジワイズのBull法から改良されたSWAです。
10年後の主流のテクニックは何か?はだれにもわかりませんが、いろいろなテクニックの良いとこどりをして治療するのが臨床家の特権と考えています。

材料、テクニックが氾濫している時代です。適材適所を考えて治療法を選択することが、患者さんにとって一番幸せを提供できると信じています。

難しい話をしてしまいました。
今週、来週と難しいオペが控えています。医療人として、とにかく”ベストを尽くす”。そして、”技術とハート”両方を精一杯提供することが一番大事なことと思っています。